一般に節分祭の豆まきは昼に行われていますが、ここ備後一宮 吉備津神社では昼ではなく夜に行われます。

豆まきの風習の元、桃太郎伝説ゆかりの大吉備津彦を祀る吉備津神社と言うこともあり、広島県東部では最大の参拝者数です。

本殿がある段は全て人で埋め尽くされるのは、圧巻です。

豆まきの後は、斎灯の広場に移動して「ほら吹き放談神事」が行われます。

 

備後の吉備津神社、節分祭のもう一つの特徴が「ほら吹き放談神事」です。

吉備津神社に伝わる伝によりますと、起源は定かではありませんが鎌倉時代の13世紀年代半ばには、すでに斎灯を囲み、持ち回りでホラ話を言い合う形で行われていたようです。

節分の夜に斎灯を囲み、嘘か本当か面白おかしく大嘘を話す神事です。

平成になって、ステージを作ったり仮装をしたりと、古来からの神事からは大きく掛け離れた感じで残念です。

 

近年の節分祭では、福山の吉備津神社から分祀されている尾道の吉備津彦神社(一宮神社)の御祭りで尾道市無形文化財に指定されている「ベッチャー祭り」の鬼たちが助っ人に駆けつけてきます。

時期外れですが、こちらでもベッチャー祭りが楽しめます