広島県福山市北部の新市町に鎮座する備後一宮 吉備津神社。
南北朝時代より境内都市として、境内に街を持ち、政治、軍事の機能を併せ持つ神社として発展した神社です。
そのせいもあってか境内域の広さは、本宮である備中の吉備津神社を凌駕する壮大な神社で、過去には吉備津彦大明神や吉備津の宮と称し、一般には備後一宮大明神と呼ばれていた神社です。
その後、吉備津彦神社と称し明治以降に吉備津神社と改称されています。
この、備後一宮 吉備津神社の広さだけでなく美しさや歴史など、その魅力についてお伝えします。
備後国一円に、広島県尾道市の『吉備津彦神社』(一宮神社いっきゆうじんじゃ)三次市甲奴町『吉備津神社』(一宮谷神社いっきゅうだにじんじゃ)など、備後一宮 吉備津神社から分祀された吉備津神社・吉備津彦神社が多くあります。
分詞された多くの神社では、『備後一宮 吉備津神社』の通称『一宮いっきゅう』で親しまれています。
本殿近くにある乳房神。
昔この場所に、古木の公孫樹があり、今でも古木の跡が信仰を集めています。
御池に架かる太鼓橋は、石造りの太鼓橋としては国内最大規模です。
昔は、ため池としても利用されていた池で、神池としては最大級の規模です。
毎年、広島県東部、岡山県西部を中心に、10数万人の参拝者があり、広島県東部の初詣先では草戸稲荷神社に次ぐ2番目の参拝者数です。
桃太郎伝説ゆかりの吉備津神社と言うこともあり、毎年大変賑わっています。
ここは夜に豆まきが行われ豆まきが終わるとほら吹き放談神事が行われます。
夏の夜、神楽殿で備後神楽の奉納が行われます。
岩見神楽とも備中神楽とも一味異なる備後神楽の舞を楽しむことができます。
11月23日の前後4~5日間境内を中心に植木屋や露店など多くの市が立ちます。
奉納武道大会なども開催され、備後地区一円から多くの参拝客が訪れます。